大阪の農業といわれて、まず、なにを想像しますか? 都会で暮らしていると、ほんとに細々と耕しているだけ。そんな風に思いがちかもしれませんが、実際には、懸命にがんばっています。
新しい動きもあります。
大阪では、米はもちろん野菜に限っても40種類近く栽培されています。今の時期なら、春菊、レンコンをはじめとして、ほうれん草、小松菜、大根などなど。
ふつうの料理に使われる食材なら、その大半を大阪産でまかなうことができるほど。まず、これが一般には知られていないかも。
中でも「エコ農作物」をテーマに、減農薬、減化学肥料で栽培し、卸売市場を介さずに、直接、消費者に届けるのが、いまどきの大阪の農業の方向です。たとえば、堺市界隈の畑では、そうした葉っぱものを中心に育てられています。
葉っぱもの、ことにいまが旬の春菊などは、ほんの少しの時間で葉がしなびてしまうので、遠距離を輸送することが難しく、できる限り消費地に近いところで栽培するのが、味も食感も栄養的にもいいわけです。
こんな具合に、地元で穫れたものを地元で消費する。これを「地産地消」と呼び、大都市近郊の農業の大きなポイントになっています。
ほかにも、JA大阪泉州が直営する「Rizumie こーた り〜な(ファーマーズマーケット)」(泉佐野市松風台3-1・0724(58)0070)には契約農家が500軒あまり。泉南界隈でとれたての新鮮な野菜や生花を売っています。
毎日農家が収穫したものを自ら持ち込んで、自分自身で値段を付けて、それに名前も記入する。いわば、「顔の見える野菜」なのです。価格も市価に比べて2,3割安く、なかには半値のものも。
作り手の顔が見えて安全・安心、さらに鮮度が抜群で、値段も安いとなると、消費者にとってはありがたいお話。連日、来客は1000人を越える大盛況です。
すべての野菜などの商品はコンピュータで管理、生産した農家の人たちは、携帯電話で、その日の売れ行きを確認することができます。農業にITが持ち込まれているのです。なによりも、作り手と買い手の距離が近いので、農家のみなさんもやりがいがあります。これから、こうした優れたシステムは、どんどん広がっていくでしょう。
「医食同源」の基本は、新鮮な旬のものをおいしくいただいて、健康を育むこと。それには、なににもまして、こうした新しい農業が重要かもしれません。
「医食同源」の基本は、新鮮な旬のものをおいしくいただいて、健康を育むこと。それには、なににもまして、こうした新しい農業が重要かもしれません。
こうした大阪の農業を取材した特別番組「大阪あぐり探検隊」〜なにわを食べて元気になろう〜も併せて是非ご覧ください。放映は3月21日祝日(13時より)です。 |