BSEについて、安全性に問題があるといわれ、一年以上も輸入が止まっていた米国産の牛肉がさきごろ再開され、いきなり骨付きの部位が混じっていると、すぐさま日本政府が輸入を禁止しました。この対応の早さは、心強いものがあります。
世の中には、一切肉食をしないベジタリアンもいらっしゃいいますが、私が自分自身で一年間、精進料理だけをいただいて体感した結果でいえば、やはり、人には動物性のタンパク質が欠かせません。
肉類をたつと、皮膚はかさかさしてくるし、爪は縦縞が入るし、髪の毛も潤いをなくします。動物性タンパク質は、雑食性の人間には欠かせない要素です。また、赤身を主体にすれば、栄養学の面から見ても、問題はありません。要は脂身を控えること。これがポイント。
そもそも、牛は草食動物です。ところが、肉骨粉を与えると成長が早いと、いつの頃からか、一種の共食いにあたる牛の骨を飼料として、与えるようになったのです。
牛にとっても迷惑な話です。自然の摂理に反することを人が行った結果が、BSEではないか、といわれています。
すでにアメリカ国内でもBSEが発病して、死に至る病として認知されているなかで、国内の基準では合格だからと危険部位を混入して、輸出した業者も業者なら、骨付きがほしいと依頼した日本の業者も、許せません。あまりに、食の危険について、無頓着。アバウトです。
私自身は、現状のままでは、輸入再開は難しいと思います。アメリカ政府の調査結果も信用がおけません。
アメリカ産の牛肉は近年、いろいろと研究されたこともあって、ずいぶん品質が上がっていました。単価も低く、外食産業には欠かせない存在だっただけに、この現実は悲しい気がします。
ことは、人の命に関わる問題。日本政府が、いまのまま、しっかりとガードしてくれることを望みます。 |