料理の重要な脇役
中国料理の重要な脇役「ニンニク、ショウガ、ネギ」。
これは豚肉、鶏肉、牛肉や魚介類、野菜といった食材に、よい香りと味をプラスするので「香味野菜」と呼ばれます。
ニンニク
ニンニクは殺菌、発汗、利尿、去炎、整腸、駆虫、強精強壮、冷え性、風邪、動脈硬化、高血圧予防など多くの薬膳効果があります。
しかし生で食べたり、食べ過ぎると、胃や腸を荒らし、血圧上昇、貧血、目の充血、肝臓障害などのおそれがあります。
特に心臓、糖尿、肥満など成人病には逆効果になります。
「ニンニクでスタミナを」と過信はせずに、料理に利用するのが薬膳です。
間違った食べ方はいけません。腸内のビタミン生産菌を殺し赤血球を溶かすため、舌、口の両わきや唇の炎症のほか、目の充血、貧血を起こす原因にもなります。
自動車にたとえると、ガソリンを入れずに潤滑油だけつぎ足しているようなもの、ということになります。
私からのお願いです。ニンニクを空腹のときに食べたり、食べ過ぎは厳禁です。生でポリポリ食べるのもいけません。
とはいうものの、臭みの成分であるアリシンは、食中毒バクテリア、風邪ウイルスを防ぐ殺菌力が強く、
スコルジニン成分はホルモンを刺激して精力を促す働きがあります。
体にやさしいニンニク薬膳を作るポイントは、一日の料理に使う量を多くても3、4片までにし、加熱して食べることです。
ニンニクは火加減が大切。まず、やや中火でキツネ色に炒め、ガーリックオイルを作ってから、料理するのが成功の秘訣です。
簡単に臭みを抜くには、30分間湯がいてから裏ごしをして、冷蔵・冷凍保存して下さい。
ニンニクは肉と調理すると肉をやわらかくする働きがあります。例えば肉のシチュー、焼肉のタレ、ゆで豚には欠かせないものです。
・高血圧症、高脂血症の予防と治療には、ニンニクとオリーブ油を使って、アスパラ、きくらげ、アサリ、イワシ、マグロ、
ワカメなどと調理するのがおすすめです。
また、脳梗塞や心筋梗塞の予防には、ゴボウ、シイタケ、昆布、アスパラ、イワシ、マグロなどを唐辛子味で調理したものを。
強壮、強精には、山芋、松の実、オクラ、ニンジンなどと一緒に料理すると薬膳料理です。
唐辛子
唐辛子は南米が原産地。コロンブスが欧州に持ち帰り、世界に広がりました。日本へは中国の唐から渡来したため「唐辛子」と名づけられました。
例えばタバスコ、カイエンペッパー、七味、トウバンジャン、ラー油など世界中で唐辛子が使われています。
カルシウム、カロチンが豊富です。青トウ、シシトウなど甘い唐辛子は油炒めをおすすめします。
また、辛みの強い唐辛子はたくさん食べられないので栄養価は期待できませんが、食欲増進、消化促進など健胃に役立つ薬膳食です。
唐辛子が胃に悪いというのは誤解す。適量なら胃液の分泌を促し、消化を助けます。しかし、度を越してはいけません。
唐辛子の辛味は、カプサイシン成分の含有量で異なります。カプサイシンは種のまわりに多いので、辛味を減らすには種を除きましょう。
シソ
薬膳では、シソの葉は「蘇葉」、種は「蘇子」と書きます。字の通り、体を元気によみがえらせる力があります。
香りの成分はシソアルデヒドと呼ばれる油成分です。
これは殺菌、防腐、健胃整腸に効果的で、脳を刺激して食欲を増進します。また、サバなどの魚中毒のジンマシンを防ぐ効果もあるとされています。
不眠、イライラ、情緒不安定、怒りっぽい人は、
サトイモ、玉ネギ、ネギ、柿、ゴマ、ハスの葉などと料理をしてシソを多く食べると薬膳効果があるのでおすすめします。
シソの薬効を出すには細かく切ることです。シソアルデヒドはみじん切りになると成分が強くなります。
そして、赤ジソのシソニン色素はストレスを殺す強い抗酸化力を持っているので、イライラに梅干しはまさに薬膳です。
青ジソのビタミンA含有量は野菜の中で抜群です。
また、ビタミンE、C、カルシウムも豊富で、チャーハンのように油を使うと、さらに吸収率がアップします。
がん防御、脳卒中、アレルギー体質改善に役立つアルファ−リノレン酸も含まれる話題の食材。どんどん料理に取り入れましょう。
・一年草のシソはプランターでかんたんに育ち、梅雨から夏にかけて葉はどんどん増えます。
発汗、貧血、神経痛などにも効く青ジソはまさに「薬の味」。手近な所で育ててどんどん使いましょう。
すしや刺身の薬味
これらは、文字通り薬膳です。必ず食べましょう。ショウガのジンゲロン成分、ワサビのイソチアナート成分、青ジソのシソアルデヒド成分、
食用菊のトリメチルクロヘキサンカルポン酸成分や、酢、ミョウガ、飾りのハランなど、すべてが殺菌と防腐作用を有します。
また、食中毒予防に効果があり、消化、食欲増進にも役立ちます。
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