酢の効用
薬膳書によると「酢は体を温め、肝と胃経を助ける。尿や汗の出すぎ、ふる血、炎症、消毒、止血、産後の目まい、下痢、魚肉の毒などに有効」とあります。
料理の聖典『随園食卓』(袁牧著、清代・1792年)に「お客さんの胃が疲れたら酸味と甘味で覚醒させる」とあります。
このように、料理の最後に酢豚、肉ダンゴやコイの甘酢料理を出すのが薬膳です。
酢の成分クエン酸と酢酸は乳酸や内臓の脂肪を代謝するため、疲労回復、夏バテ予防に効果があります。
しかし薬効を過信して、酢を飲んで健康法と思うのは間違いです。刺激が強すぎて胃、腸、心の臓を傷つけてしまいます。
「すべてほどほどに食べる」が薬膳の基本です。
酢は生き物、暗くて涼しい冷蔵庫などで保管するのがベストです。原料名を見て、添加物のない良質の酢を、少量入りの容器でこまめに買いましょう。
ぜひ酢をもっと利用して、ストレス、胃潰瘍、ノイローゼ、アレルギー、動脈硬化などの予防に役立てましょう。
酢は米酢・果実酢
酢は原料によって分かれます。例えば、米から作る米酢、酒かす、麦、コーンなどの穀物酢、欧州に多いワインビネガー、リンゴ酢などの果実酢......と、
世界各地に食酢があるので、料理に合った酢を選ぶのがポイントです。
米酢は加熱すると酸味がとび、果実酢(ワインビネガー、リンゴ酢など)は加熱に強いことが特徴です。
純米酢と果実酢を混ぜることにより、うまみのある「合わせ酢」ができます。
梅干しの効用
梅干しのクエン酸は、特に強い殺菌力を持っています。
ご飯の腐敗、食あたり、下痢には効果があります。また、疲れのもとの乳酸を分解し、疲労回復にも効果があります。
さらに、梅のビルビン酸は肝機能を助け、悪酔い、二日酔いに効果があります。 |